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◆ドライカレーにまつわるフォロワーさんのツイートより
フォロワーのNさんがドライカレーを作る様子をツイートしていたのですが、
その様子がなんだか料理下手古泉みたいな感じでとても楽しかったので、
そのまま古キョンにしてみました。(古キョンぽいあれこれのあたりは捏造ですが)
ご本人の許可はいただいております。

***

「ドライカレーを作ろうと思ったんですよ」
「ドライカレー?」
「ほら、昨日あなたが作ってくださったカレーが残ってるじゃないですか。そのままでもいいんですけど、なんとなく食べたくて」
「カレーのアレンジレシピか」
「でも、探しても普通のドライカレーの作り方しか載ってないんですよねぇ」
「そうか? ……っと、これなんかいいんじゃないか。ほら」
「あっ! まさにこれですよ、僕の探していたレシピは! 僕は一体、どこを探していたんだろう。すごいですねあなた、あっという間に」
「ああもう、いいから。ほら、簡単だろ。残ったカレーと飯と卵を混ぜて、バターを熱したフライパンで焼くだけだ」
「……バターがないのでゴマ油でいいですか」
「なんでだよ! そこはせめてマーガリンだろ! てか、なんでバターがないのにゴマ油があるんだよ!」
「ラーメンに入れるじゃないですか」
「カップ麺ばっか食ってんじゃねえ!」
「パンがあまり好きじゃないので、バターもマーガリンも常備してないんですよ」
「じゃあ、サラダ油はないのか。オリーブオイルとか」
「オリーブオイル……は、どこかで見た気が……探してみますね」


「あ、ありました! オリーブオイル!」
「……なんで寝室の方から出てくるんだお前」
「これはですね、最初の頃恥ずかしくてローションが買えなかったときに代わりn」
「わーーーーーーー!!!!!! いい! よけいなこと思い出さんでいいから!!」
「悪くはなかったですけど洗濯が大変でしたよね、あとで」
「思い出すなっつってんだろこの野郎」
「苦しいです首、首」
「まぁ、とりあえずそれ使って作ってみろよ。手伝わないからな俺は」
「まかせといてください!」


「【悲報】ドライカレーはできませんでした」
「……何がどうなったんだ」
「なんかねっちょりしていて……とてもドライと名を冠せる代物ではなくてですね。あ、ゴマ油は回避しましたよ?」
「ふーん?」
「思うに、油の量がおかしいのではと……」
「カレーの量が多かったのかもな……どれ見せてみろ」
「いえ、とても人様にお見せできるようなものでは」
「真面目な顔で何言ってんだ。いいから、フライパンの蓋開けろ」
「ああっ」
「……これは……18禁だな、ビジュアル的に」
「R-18ですか」
「どっちかというと、R-18Gの方だな」
「ひ、ひどい……」
「あー、でもまぁ食えなくはないだろ」
「あ、そんな無理に食べなくても」
「うん、見た目が悪いだけでけっこういけるぞ」
「……ありがとうございます」
「とりあえず、見ててやるからもう1回やってみろ。まだ材料残ってんだろ」
「はい!」
「次は全年齢版作れよ」
「……はい」

                                                   
(2015.2.18 up)
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収納場所に困った小ネタログを並べていく試み。
Nさん可愛い。