◆ブログlog「謎の彼女X」
<前提>
「謎の彼女X」というアニメのCMを見ていて思いついた会話。
※「謎の彼女X」は、うたた寝しているヒロインが机に流したよだれを、
つい舐めてしまった男の子が主人公。
のち、そのよだれがちょっと特殊なものであって、いろいろあって
ヒロインとおつきあいすることになる、という導入のお話です。
***
リビングでTVを見ているふたり。同棲中。
謎の〜の番宣かなんかが流れます。
「よだれ舐めるとか……ちょっとフェチだよなぁ。
あまり共感できん」
「そうですか?」
「なんだよ。お前わかんの?」
「まぁ、あなたのよだれなら、余裕で舐められますね」
「うわー……引くわ……」
「何言ってるんですか。ディープなキスしてる時点で、
舐めてるも同然でしょうが」
「ど、同然言うな! でも……まぁ、そうか……」
「? どうかしましたか」
「いや……よく考えたら」
「?」
「……よだれよりもっとすごいもん飲んでるよな、と」
「……………………」
「……………………」
「……誘ってます?」
「ねぇよ!」
(2012.11.07 up)